バーミキュライト原石を高温(800~1000℃)の焼成炉の中を通過させると、結晶層内に含まれる水分が瞬間的に水蒸気となって原石の層間剥離を起こし、アコーディオン状に急膨張して容積が10数倍にもなります。これが「焼成バーミキュライト」です。
バーミキュライトが軽量で、断熱性があり、保温や耐火性に優れていて、次の場合が知られています。
バーミキュライトの用途
農園芸分野
■農園芸
バーミキュライトは植物の成育を促進する園芸床土用資材として定評があり、最も一般的な用法は、ピートモスとの組合せによる人工用土です。バーミキュライトの粒子によって通気性がよくなるうえに、保水性や肥料養分保持力が改善されて肥料の定量放出が可能となります。自身が含有するカリウム、マグネシウムその他の成分が植物の成長に役立ちます。
また、バーミキュライトは焼成されて無菌となっているため、混合に際して殺菌等の事前処理の必要もありません。
■家畜用飼料
焼成バーミキュライトはサラサラした顆粒状で、柔らかく、無菌で吸着性があります。バーミキュライトを使用すると、液体栄養分の吸着が良くなる一方、扱いやすい顆粒状の性質はそのまま残るため、他の材料との混合を容易にする利点があります。
建築分野
断熱、吸音性に優れるため、以下のように利用されてます。
■耐火材料
■建築美装(バーミキュライト・プラスター)
■軽量コンクリート
■結露防止
■屋根裏断熱材
その他の分野
■カイロ
■釣り餌
■包装材料
■摩擦材料
■製鋼断熱材料
など幅広く利用されてます。
製品展示: